◎京都 着物で散策   道成寺(和歌山)
道成寺をたずねて

2013年の干支【十二支の内 巳の図】 藤匠作
 この額染め絵作品は、能の道成寺シテの姿を、 “型染摺り友禅”で染め上げた物です。  今年の干支は、ご存知のように「巳」。 巳:蛇にまつわるお話に、能や歌舞伎・日本舞踊で良く演じられる 「道成寺」があります。
 
 和歌山県の御坊に実在する紀州最古の寺「道成寺」に説話があります。 安珍と言う僧に恋し、かなえられない事を知った清姫が 僧を追いかけ、行く手をさえぎる日高川を泳ぎぬこうと、 ついに蛇と成り、寺の鐘にかくまわれた僧を、 鐘ごと焼きつくしてしまう,と言う なんともおどろおどろしいものですが、 それ以上に、悲しさ哀れさが強く心に残る物語です。 
 又寺の創建は文武帝の夫人、聖武天皇の母宮子姫(かみながひめ) の発願といわれます。 これには有る海女の娘がその異常な髪の長さを愛でられ、 都へ召されます。 ついには文武天皇の妃となり聖武天皇を産むと言う 興味ある物語も有ります。
 能の上演の装束を染めていますが、白拍子を表す烏帽子、 赤地の糸巻・枝垂桜模様の唐織(模様をすべて織物で織り出してある) 黒地丸尽し縫箔(刺繍による模様)等、皆「道成寺」独特の衣装です。 特に唐織の中の、厚板(あついた)と言う生地で出来ているきものの三角模様、 これは、鱗(うろこ)模様と言って蛇や、鬼、乱れた心がこうじて 狂気の世界に入ってしまった人間を表す記号となっている模様です。 
後半で、清姫が蛇体に化身することを、最初に登場した時から表しています。
道成寺境内
道成寺本堂 三重の塔 仁王門
境内 鐘楼跡 日高川 御坊駅
境内風景 鐘楼の跡地      日高川
この話の頃にはどんな流れだったのでしょうか。容易に渡れないと言うぐらいだから、もっと激しいものだったのか? 
JR御坊駅
 “清姫一夜寿司”と言う看板が見えます。
皆さんも、たまにはゆったりときもので旅は如何でしょう。道成寺の能を体感し、
能衣装にも刺激され、着物をきる世界が心の中で広がるでしょう。
   
  巳年に因む話といえば、北条時政の説話が有名。
  これもきものさんぽみち・藤匠が
型染め摺り友禅で染めた額絵。
 
 北条時政は頼朝の舅北条政子の父。
  一族の繁栄を祈願しに江ノ島弁財天にお参りした時
 美女に変身した大蛇が繁栄の信託を告げ
三枚の鱗を残して消えた という話が伝わる・・・

 このことから三つ鱗紋を使うようになったという 
 
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