◎牛に引かれて善光寺(長野)  着物で散策(番外) 暗闇の戒壇巡り 
無信心物が阿弥陀様の化身丑に導かれてお参りしたと言う善光寺さんに、丑ではなくJRに乗って行ってきました。
目的は “まっ暗闇”! 本堂の真下、戒壇巡りです。
さてその顛末
長野の町は全市が善光寺門前町という雰囲気。
大きな「六地蔵」がまず目に入ります。
地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天の六道で

人々の救済をしてくれるお地蔵様。

高村光雲と米原雲海の仁王尊、
裏側には三宝荒神と三面大黒天怒髪天の迫力ある像が安置。

阿・云 あうん の仁王さんがお出迎え
  「仁王門」

大きな草鞋がいっぱい供えてあります
丈夫な足腰がであるご利益が。
現在、山門は大修理中   
本堂

大きなお線香の香炉
みんな煙を掬っては身を撫でて・・・
撞木造りの建物は、 本堂の側面を見ると判るように、本尊の祀られる金堂部分と(後側)礼拝する内陣・外陣の前の部分が合体した縦型の珍しい形式。
昭和28年国宝に指定。
この内陣に、戒壇巡りといわれる地下の暗闇体験回廊があります ・・・・・ 期待高まる ワクワク ・・・・

笑い仏  経蔵に祀られている
(傅大士・普建・普成の像)
  「経蔵」
内部は石畳。樫の木の芯柱の上に八角の輪蔵が置かれ自由にまわすことができます。宇治黄檗版「鉄眼一切経6771巻」が収められています(経箱には192の引き出しがあり、その奥に又64の引きだしが有る)

輪蔵回し
経蔵を、そのまま廻すので驚きました。
一回廻すと、収蔵の「一切経」全てを読んだ事になる功徳があるそうです。

チベットの「マニ車」の巨大豪華版というところ!石敷きに床の上のに木の柱も、このお堂が建てられたときのままだそうです。
毎日廻しても、よくもちますね
大勧進(天台宗の本坊)と
大本願の二組織が、善光寺を運営している
善光寺本堂は、無宗派のお寺。
天台宗と浄土宗が共同で本尊を守るという面白い運営で日々のお勤め〜大きな年中行事まで執り行われる。
大本願 (浄土宗の本坊)
尼公上人が居られる

出口上にある仏様
いよいよここから下に降りていくと真の闇!壁を腰の高さで手探りしていくと、極楽の錠前に触れます。(ちゃんと触ってきましたよっ。これで極楽へいけるっ!)

出口
たどり着いた人たち、一様に「ほっ」。
自分が目を開いているのか、つむっているのか、わからへんぐらい、ほんまに真っ暗がりでした!
         戒壇巡り
擬死・再生の体験、母の子宮の暗喩、などといわれます。
日本の修験道(山伏の入信儀礼)にも見られる宗教儀礼と同じ意味合いでしょう。
京都清水寺の胎内めぐりでも有名な、擬死再生の体験は、普遍的な救いのイメージに繋がります。
又暗闇は、本質的に恐怖という感情を呼び覚ましたり、子宮の中への想像など、深く根源的な思いが湧き出るようです。
出口のほの明るさに、何よりの安堵とともに畏れるという想いを体験できました。

狛犬さんが、こっち見たはる
          
忠霊殿には仏像や資料などとともに、多くの絵馬が展示され、庶民の信仰の様子が興味深くみられます。
眼病・子授け・大往生 等々善光寺さんは現世利益が、江戸期に大変大きな信仰を集めた原動力だったと良くわかります
テーマは如来が現出し、信心深い人を助け、病から救い、往生を遂げさせてくれたりなどです。
「現世利益」の傾向の強いお寺であるものの、都合のよいお願いばかりと言ってしまうより、生きること、生活することが現代に比べられないぐらい大変な苦労であった江戸期の人たちが、こんな風に阿弥陀さんに救われたらいいのにというささやかな望みを訴え、非日常を楽しむ参詣道中という要素も加味してこその大変な盛況だったのかもしれないと強く感じました。

生身の如来 影向し給うこと

豆腐売り お姿に会い奉る

子授け御礼のこと

三度霊夢に逢い奉ること
参道・中店の両裏通には宿坊が並び、参詣者の宿泊所になっています。それぞれ雰囲気のある建物で、この日も某高校がクラスごとに分かれて泊まっていてにぎやかでした。
善光寺は11回も火事で燃え
現在の建物は12回目に建替られた。11回目までは仲見世・途中の世尊院に相対峙した西向きに建っていた。
12回目の建て替で今の北側になった

世尊院の対面に大きいお地蔵様が安置されているそこが元の本殿の位置

世尊院(釈迦堂)
安置されている「釈迦涅槃像」(重文)
は、鎌倉時代作等身大(166cm)の北枕で横たわる釈迦の入滅の姿とされる。
この大きい金佛は日本随一
京都の清涼寺のお釈迦様と並ぶ美しさ。
拝観は要予約ですがこの日は遠路ということで特別に見せて頂けました。

入滅は、死ぬという他にも煩悩を脱し精神の自由を得るということでも有るとご説明してくださった事が印象的。ニルヴァナの世界です
善光寺は江戸時代から信州信濃のと歌われ、全国から参詣の人が多く集まった。町も大変にぎわい、立派な建築も多く残ります。
街は、七夕祭りの飾りつけ

クラシカルなホテル
昔の建物を上手に使っている喫茶店・ホテル・お料理屋さんも多い
 
歌舞伎座のような雰囲気のある劇場



郵便局は、昔の料亭
長野の町はこじんまりと落ち着いたよい街です。
観光のお店も、がりがりせずゆったりいい感じ
観光には、 ぐるりん号 という
長野駅から善光寺周辺を 1周約40分でぐるりと廻る循環バスが便利です。  どこで降りても100円(小人は50円)という、低運賃。  長野駅から善光寺を片道10分で往復するレトロ調のびんずる号もあります。
どちらも、中央通りとその近辺に停留所がある。
長野のお土産  アンズジャムやアンズのお菓子 信州そば を買いました。

旅程 京都=新幹=名古屋 名古屋=しなの20号=長野 (帰りは長野新幹線に乗り東京回り)
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